確証バイアスとウェブ検索行動の関係分析

山本研究室学部4年の鈴木です.今回は私の卒業研究について紹介します .

私は研究の中で自分の意見を支持する意見を優先的に閲覧する「確証バイアス」とウェブ検索行動の関係について分析しました

確証バイアスと言われると小難しそうですが,誰にでも起こりうる人間の思考のクセです.例えば,あなたがアマゾンでお気に入りの商品を見つけたとします.そうすると恐らく,その商品レビューの中で評価の高いレビューを探したくなりますよね?これが確証バイアスの一例です.

そんな確証バイアスとウェブ検索行動の関係について調べるため,本研究ではダイエット食品に着目してオンライン上でユーザ実験を行いました.

具体的には,被験者に対してダイエット食品についてのポジティブな情報を与え,これらはダイエットに有効であるという信念(確証バイアス)を持ってもらいます.この後,「このダイエット食品はどの程度有効か?」という検索タスクを行ってもらいログを取得しました.

結果として,確証バイアスを有する被験者はヘルスリテラシーが高くても検索結果の上位をクリックし,手短に検索行動を終える傾向にあることがわかりました.

これだけではさっぱりわからないと思われるので解説します.

まず,ウェブ検索ユーザは一般的に上位の検索結果をクリックしやすいと知られています.ただ,ヘルスリテラシースコアが高いということは,健康情報を注意深く閲覧する傾向にあると思われるため,検索結果の下位のほうまで見ると考えられます.しかし,結果としては先程述べたように逆でした.

つまり,確証バイアスの存在がヘルスリテラシーの活用に負の影響を与えたと考えられます.以上が,本研究のまとめです.