iiWAS2019参加レポート(梅田)

12月2日~12月4日にドイツのミュンヘンで開催されたiiWAS2019に参加してきました。iiWASはInformation Integration and Web-based Applications & Servicesの略称で、多くの分野に渡る研究発表がなされていました。初めての海外・初めての英語での発表など、沢山の懸念事項がありましたが無事に終えることができました。この記事では私が発表したセッションやiiWAS2019全体で体験したことについて記述します。

私が参加したセッションはHCI and Crowdfundingで4つの研究が発表されました。どのような研究だったかを以下に簡単にまとめます。

Gamifying Human Behavior in Urban Crowdsourcing for a Sustainable Smart City
クラウドソーシングのような集団で協力しながら物事を成し遂げることが人間に及ぼす影響についての研究。また、そのようなタスクの設計方法について研究されていた。この研究ではタスクをゲーム感覚のよう扱うことによって人を集めやすく、集団での行動・管理をすることを狙いとしていた。

Query Recommendation to Draw a Laugh from Web Searcher
私が発表した研究。ウェブ検索を行う際のクエリ入力時に笑いを誘発する語を表示することによって、ユーザーの笑いを誘う研究。語と語の関係性の意外性と意味的な対立性に着目することでクエリに対して笑いを誘う語を組み合わせることができると考えた。結果として複数のクエリに対して確かに笑いを誘う語を表示させることができた。

What Independent Game Developers Expect from Recommender Systems
インディーズゲーム製作者にとってのゲームの電子推奨システムについての研究。研究の背景には、近年のゲーム業界が技術的にも経済的にも成長を遂げていることがあげられていた。電子推奨システムはゲームを販売する側にとってはプロモーションやマーケティングへのコストを減らし、購入する側にとってはゲームが自動推薦されるので検索時間を減らすことができる。結果としては、多くの販売者は電子推奨システムを肯定的に捉えていることが判明した。

The Impact of Updates in Social Crowd Projects: Insights from a German Equity Crowdfunding Platform
株式クラウドファンディングプロジェクトにおける資金調達プロセスの経時的変化を分析クした結果が報告されていた。更新することで投資の数が増えるだけでなく、投資額も増えることがわかった。

同じセッションでも研究していることは様々で、こんなことでも研究になるのかというのが素直な感想でした(私の研究も同様に思われているはず)。当然ですが発表は英語で行います。私の研究の場合、笑える言葉の組み合わせを紹介して会場の人を笑わせる必要があります。日本語ですら難しいことなのに英語でそれを行うなんてと考えていましたが、会場の方は優しく笑顔で私を迎え入れてくれました(アンパンマンとアソパソマソって似ているから笑えるよねという説明で笑ってくれる優しい方々でした)。発表以外にも、質疑応答も英語で行わなければなりません。拙い発表にも質問をくれる方々にありがたさを感じる一方で、十分な受け答えができない申し訳なさも感じました。実際、質問内容を勘違いしており、途中まで見当違いなことを答えてしまう場面もありました。英語能力の重要性を痛感しました。多少の失敗はありましたが、良い経験になりました。

研究発表以外の時間にウェルカムパーティーやバンケットなどのイベントが行われていました。ドイツの伝統的な料理に舌鼓を打ちつつグローバルなコミュニケーションを取れる素敵な時間でした。外国の料理は美味しくないと耳にすることがありますが全然そのようなことはなく、ほとんどのものを美味しくいただけることができました。ドイツのビールは最高です。ただ、この場でも問題として浮上してくるものが英語能力で、隣の席の外国の方とお話をするのですがなかなか言いたいことが伝わりません。なんとかコミュニケーションは取れましたが、相手の優しさに救われた形でした。どんな時でも英語能力の低さに後悔する形になりました。イベント自体は非常に楽しかったです。

研究発表もイベントも良い経験になりました。多くの研究発表を聞くことで自分に刺激を与え、研究へのモチベーションを上げることができました。また、イベントへ参加することで(不純な動機ですが)また参加しようと思うことができました。その一方で多くの課題も見つかりました。自分の良い点も悪い点も、このような機会に明確に現れると思います。iiWAS2019に参加できてとても良かったと思います。